一般財団法人 杜の財団設立および結の杜基金のご案内

~豊かな風土を未来へつなぐために~

「大地の再生」の公益活動の基盤となる「一般財団法人 杜の財団」が、2023年12月19日に設立されました。

一般財団法人 杜の財団
https://morinozaidan.com/

当財団法人は、「大地の再生」技術をもって、日本各地域の流域生態系の保全と改善を促し、風土本来の豊かさを回復・向上することを目的としています。また、学術連携をもとに技術を体系化し、技術者の育成と普及を目指していきます。

先立つこと2022年に設立された「結の杜基金」では、各地の公益活動を個人・団体のみなさまに応援していただいておりますことを厚く御礼申し上げます。
改めまして、「一般財団法人 杜の財団」と「結の杜基金」の連動した運用へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

〜なぜ財団設立および結の杜基金が必要か〜

「いま、日本各地の流域でいったい何が起きているのか」
これまで山梨を拠点に「大地の再生」活動を十数年続けてきました。
この間、数百という多種多様な現場の環境改善を続けるなかで、沖縄から北海道までの日本列島の各流域で、とんでもない生態系の負の連鎖が起きてしまっていることに気づかされるのです。

それは、生態系を“大地”と“生物”と“気象”という三つの分野に分けて観たときに、どの分野も、“異常”という言葉で表現できる状態に達してきているということです。
その現れが、土砂災害や、生物の異常発生、逆に生物多様性の衰退であり、異常気象と呼ばれる気象の異変が、全国どの流域をとっても日常茶飯事になってきています。

私たち「大地の再生」活動は40年にわたり、こうした現場の共通した課題と原因、そしてその根本的な解決方法を日々暗中模索し続けてきました。

ささやかではありますが、たどり着いてきた解決策と内容が、「生態系の循環機能に沿った治水土木の技術的特許化」、科学的根拠の裏付けとしての「学術連携活動」、技術的人材育成としての「ライセンス認定制度」の創設などです。

これらの活動を公益活動として、具体化する取り組みとして「一般財団法人 杜の財団」を、令和5年12月9日に設立しました。

どうか、この草の根活動に、ご理解とご支援をお願いいたします。 

一般財団法人 杜の財団
代表理事 矢野智徳

矢野智徳(撮影:田中トシノリ)

詳細は「一般財団法人 杜の財団」ウェブサイトよりご覧ください。

能登震災風土環境再生事業について

 私達「大地の再生®︎」活動は、日常的な全国各地における環境改善(再生含む)の学びと実践活動を通して、阪神淡路大震災以降の各被災地において志してきた「自然界にゴミはない」理論を現場にどう実用として生かせるかーこの課題と対策の模索を多種多様な分野の方々と同じ志を共有しつつ継続してまいりました。
 1月1日に「令和6年能登半島地震」が勃発し、メディアをはじめ、あらゆる情報が錯綜する中、被災者の方々はもちろん、大変な状況に陥っているであろう動植物たちに、大地の再生視点の支援を行なっていくため、私たちは、早急に能登半島震災支援のための対策本部を立ち上げ、1月13日から、羽咋市、七尾市、輪島市、珠洲市を拠点に被災地支援を行っています。
 不安の中行政の指示に従わざるを得ない被災者の方々の思いを丁寧に汲み取り、地元の方々のニーズに直接連携して対応、活動させていただくと同時に、人社会だけでなく、能登の風土と自然の生態系循環機能を再生することを目指し、被災地復興に取り組んでいます。
 それと同時に、近い将来必ず起きる、南海トラフ巨大地震や、全国各地で激発する豪雨災害、土砂崩れ、液状化などの災害に対して、大地の再生視点における具体的な対策方法を確立すべく、調査活動及びそれに基づいた視点と技術の体系化にも取り組んでいます。
 現場の生の情報、そして現地の方々とのご縁を紡ぎながら、今後も長期的な能登地震に対する支援「能登震災風土環境再生事業」を行なっていきます。

具体的目標

(1)災害残渣の流域生態系循環機能(空気と水の循環機能)に沿った活用と処理の提案。
(2)地域流域における自然資材・人工資材の未利用資源と場の活用の提案。 
(3)流域生態系機能ならった、多種多様な人材の“結の連携” 提案。

具体的支援作業 

(1)各現場における泥水流出、表層地盤の液状化防止の簡易土木処理工。(余震・大雪・洪水等の二次災害減災応急処置)
(2)個々の敷地や集落周辺の水脈や道路の目詰まり解消作業。
(3)日常的な生活の場における水回り三要素(洗い場・流し、トイレ、風呂等)の自然循環機能 - 水脈機能の再生作業。(特に大地における自然循環型簡易トイレの設置と普及)
(4)傷んだ建物の水漏れや不安定家屋の応急安定処理。 
(5)住宅敷地内周辺の赤径(あかみち: 人・車道)、青径(あおみち:水路網)動線の簡易復旧改善工
(6)里山・奥山エリアにおける赤径(農道、林道、私道)の応急復旧改善工。
(7)復旧物質等の運搬活用支援作業。
(8)日常的な雪道・氷道の簡易改善安定処理工。
(9)災害残渣の生態系循環機能に沿った活用と整理。 
(10)各地流域の自然素材(土、石、木竹材)を環境資材として復旧作業(現場の環境改善資材)に活用する。 
(11)流域生態系機能に基づく流域地域の水脈機能の肝である神社・仏閣の境内水脈改善。 

能登震災風土環境再生事業に対する緊急ご支援方法

【オンラインからのご支援方法】
非営利団体のソーシャル活動と個人を繋ぐ寄付のプラットフォーム「Syncable」の杜の財団ページから、 クレジットカードまたは振り込みにてご支援いただけます。
ご支援形態は「今回のみ」もしくは「毎月」の継続的ご支援かのいずれかを選択ください。

【銀行口座からのご支援方法】
一口5,000円で下記にお振込いただきますよう、お願いいたします。
また、お振込の際には、お振込み日、お名前(振込名義)、金額を下記メールアドレスまで、必ずご一報ください。
領収書の発行をご希望の方はメールにその旨お書き添えください。
メールアドレス:  info.daichisaisei@gmail.com

お振込先

●PayPay銀行  
 ビジネス営業部(店番号005)   
 普通口座 7579033  
 口座名:一般財団法人杜の財団結の杜基金 
 (ザイ)モリノザイダンユイノモリキキン)

●山梨信用金庫
 上野原支店
 普通口座 0382950
 口座名:一般財団法人杜の財団
 (基金名:結の杜基金)

※2024年1月25日より上記口座をご案内しています。
※「一般財団法人 杜の財団」は非営利型、または公益法人ではないため、寄付金は税金控除の対象になりませんので予めご了承ください。