活動事例レポ
ライセンス講座

【岡山県高梁市・百姓屋敷わら】ライセンス講座/1日目・後編

わらの主催者、船越さんらはマクロビオティック系の料理本を何冊も出されている。したがってここで出されるものは自然栽培の野菜と厳選された調味料による美味なる超健康料理である。昼食に出されたカレーとスープ、付け合わせの野菜は、その口福を満たすもので、以後われわれは終了までの三日間、毎度感嘆しながら料理をいただくことになるのであった。

午後から池周りの施行に入る。まずは上流側。池の上・下流はもともと谷地田として使われていた水脈がある。それが長年の放置でヘドロ化している。

矢野さんの指示で、大きめの溝を掘って水脈を明瞭に作り直し、さらに池の流入口の手前に点穴的な小池の緩衝帯を掘る。

重機は地元のYさん(船越さんのご近所で入植当時から世話を受けているという)と船越さんの息子さんが交互にハンドルを握った。

その重機で掘った溝の後をスコップで掘り出すチームと、

そこに入れる有機資材(中枝、大枝)を調達するチームとに分かれて作業。

青灰色のグライ化した泥がかなり堆積しており、不用意に足を踏み入れるとズブズブと膝まで入ってしまいそうな泥が厚く堆積している。

下流の堤(つつみ)は・・・

堤の下側に杭を打ち、丸太、石などで補強する。

そして堤と山肌との接点にある越流部の流路を、石積みで再構成する。

池周りの道にも土留めを兼ねた水脈を入れる。その素材として丸太(電信柱の廃材)が運び込まれた。

斜面変換点に溝を掘ってガスがこもらないようにするわけだが、深く掘りすぎると水が出てしまうのでここは浅く。

そして有機資材(小枝・中枝)を入れていく。今日はここまで。

堤の下側はこのように工事が進んだ。

杭打ちと丸太による土留め柵を作り、そこに石配置して重機で叩き込んでいく。

写真では分かりづらいのでスケッチをアップしておこう。先に書いたように「ガチガチに固めるのではなく、空気と水が程よく抜けながら、地形が安定するように誘導する」仮復旧であり、この後また様子を見ながら石組みを追加したり木を植えたりするのである。

自然がみずから回復へ向かうように軽やかな土手(堤)を作る。そのためにも越流口(オーバーフロー)の形態と管理も重要であろう。その石の配置を矢野さんがチェックする。

それにしても、ため池の上流側はかなりの泥の堆積だった。この池周りの整備が敷地全体の再生の鍵を握っている(最高部のクヌギ大樹にもつながっている)のは確かであろう。

夕食後の座学は千曲川の洪水被害の支援活動の報告が行われた。千曲川の氾濫では30㎝ほどの泥が堆積していて、自治体の復旧活動ではそれを移動しているのだが、移動しても空気が動かなければ何もならない。

水脈を作ることとグランドカバーが重要で、空気が動けば堆積汚泥はひび割れてくる。汚泥は好気性微生物によって分解されるとき有用な肥料になる。

そこにあるものを生かして自然の力を導く・・・のが「大地の再生」の要諦である。

レポート:大内正伸(イラストレーター・作家)

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