杜の学校で対応した現場が、2025年2月14日の下野新聞に掲載されました。

栃木県日光。
大雨の影響で横13メートルにわたって土砂崩壊した、一般住宅の裏にあたる敷地で風土再生を行いました。
おつなぎいただいたのは、以前から上野原講座に参加され、東京・国立二小の桜の木の里親にもなってくださった小坂憲正・朋子ご夫妻です。
現場では、適切な水脈を通すために、矢野は急な勾配を慎重に重機で降りて対応しました。スタッフも木杭、丸太、石など使って土留めとなる道作り。危険と隣り合わせの現場にもかかわらず、作業に参加くださったボランティアの皆様に改めて御礼申し上げます。
大地の再生の施工では、崩壊した箇所だけではなく、その周辺にも対応を要します。
今回は特に、斜面の下にあるの沢のつまりが最も深刻であったため、川筋のラインも重機で掘り、落ち葉などさらって石を移動するなど、程よい流れを取り戻す処置を行いました。しばらくすると沢の水が透明になったことも確認できました。
本来、流れるべきところに詰りが起こると、通気を取り戻すために自然は崩壊を起こすことがあります。そこをコンクリートで固めてしまうことは、大地の呼吸をさらに防ぐことになります。
日光の現場の様子は杜の学校インスタグラムでも紹介しておりますのでご覧ください。
また、小坂さんも現場の様子をSNSでご紹介くださいました。(以下、一部抜粋にて)
今回の現場は地元の業者がまず誰もやりたがらない現場であること
高額なコンクリートで固めて解決する問題ではないこと
(それは益々逆な結果を生み出す)
だからといって、春までほっておいたら、危ない。やるタイミングがあること。
杜の学校のメンバーと矢野さんは、日本中の災害地も足を運び、
あらゆる問題に立ち向かい、乗り越え経験や技術、知恵を育んできている。
身体ひとつで自らの足で全国を走り、休む暇なく日々忙しい中
更に、この寒さ厳しい時期にわざわざ手をあげ、経済ではない目線で、
仕事をきちんとこなす人がこの世の中に幾人いるだろうか?
自分だったら出来るのか?やれるのか?
毎回、矢野さん達の姿を見る度に自問自答してしまう。
少なくても、こういった姿勢と目線で地球のこと、
日本の大地に立ち向かう人がいてくれるから、
私達は、まだ救われる機会や希望があるのだと思う。
しかし、矢野さんも同じ人間であり身体はひとつ。
私達が出来ることは、矢野さんからその意思を引き継ぎ、学び、
自分達の足元の大地を育んでいくことだ。
現場に足を運ぶと寒さを肌で感じ、一緒に作業をすると身体で沢山の事を学び感じる
それを体感しないと同じ目線にはなれないし同じ気持ちにはなれない。
それがあって、初めて現場の人達の気持ちがわかるもの。
全ては現場で始まる。
矢野さんが以前も能登でおっしゃっていた大切なこと。



(写真:小坂 朋子さん)
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