活動事例レポ
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【仙台秀明】メンテナンス

12月16日、久しぶりに神慈秀明会・仙台出張所(以下「仙台秀明」)を訪れた。こちらの「活動事例レポ」にはアップされていないが、私個人のブログにこれまでの取材経過があるのでまずはリンクを紹介する。



▼第1回目の高木移植









▼第2回目の高木移植





2019年3月30日/街の大樹を移植する3-1
2019年3月30日/街の大樹を移植する3-2
2019年3月30日/街の大樹を移植する3-3
2019年3月31日/街の大樹を移植する4-1
2019年3月31日/街の大樹を移植する4-2
2019年4月1日/街の大樹を移植する5




以上、一昨年の10月から全8回。のべ21日間取材をし、仙台秀明だけで32本のブログ記事を書いている。

さて8ヶ月ぶりの仙台。この間、日本列島を災害の渦に巻き込んだ台風豪雨災害が各地であった。ここ仙台秀明でも高木が風で倒れるのではと周囲の住宅からクレームが来たそうで、移植した高木をワイヤーで補強したと聞いた。

まずは、新潟の小川棟梁が手がけたという正門がこれである。

ざっくりとした作りだが、バランスがよく雄渾な感じがよく出ている。材はこの敷地の倒木を製材して使ったという。

柱の面取りにチョウナの痕が見える。もちろんホゾ組みで・込み栓である。木組みが力強く美しい。

しかし、さすがにプロはそれなりに収めるものである。やや傾斜地で柱の位置も左右対称にはとれないところを難なくまとめている。

高木移植の中にはこの夏を乗り切れず枯れてしまった木々も出た。残念ながら道のカーブのところに陣取った臥龍のマツも枯れた。

マツは空気に敏感で、とくに夏の間は有機ガスが発生しやすいので枯れやすいという。しかし、枯れても根はしばらくの間生き続け、幹も何十年かは腐ることがない。なので枯れてもすぐに伐ることはしない。

風景として残しておき、蔦などを絡ませるのもいいだろう・・・との事。

最初に移植してアーチを作ったケヤキとマツは健在だった。

そして、雪の中、格闘したあのスギの木も無事!

この春見事な花を咲かせたシンボルツリーのエドヒガン。夏の経過で若干樹勢が落ちているそうだ。

万が一にも宅地に倒れないように、リング状に木々の梢をワイヤーロープで繋いだ。Kさんがラフタークレーンに吊られて空中遊泳しながら取り付けたそうだ。

門かぶりのマツ、まだ緑は残っているものの、ちょっと危うい状態。やはり建物の入り口の30㎝の砕石層や、ベタ基礎の締め固めがきついので、点穴や水脈だけではガスが抜け切れていないらしい。

次に茶庭を見てみよう。水段と池はしっかり馴染んで植物が生き生きと張り付いている。

これも地下にコルゲート管を幾重にも入れているワザがあるからで、普通なら植物にとって生息が厳しい空間であるだろう。もちろん矢野さんらは小まめに管理しているにちがいない。

鳥海石の風合いも古色を帯びて来て、なかなか良い感じ。

オタフクナンテンの赤がいい味を出している。

木杭と石と植栽という「植栽土木」に目を見開かせてもらった石と植物たち。まるで最初から自然にそこにあったかのように見える。

矢野さんの解説をいただきながら、敷地を周遊した。

雨樋がなくて水はねがしやすかった奥側。雨落ちから斜面に導く水切りを切り直す。

宅地側の斜面。雑草が定着し始めている。

切土で苦労し、ヤマザクラを残すために根ぎわが盛り上がっている。当時を思い出し苦笑する矢野さん。

住宅地道路に近い最下部のグライ化が大変だったところは、なんときれいな池になっていた。まるで人工的に調整しているかのような水位なのだが、自然にこうなっているのだという。上部からの水脈がつながっているのだろう。

建物がまた増えていた。旧敷地から半壊したプレハブ小屋を持ち込んで再構成したものだ。

物置も屋根がおしゃれになっている。

信者さんたちの畑計画も着々と進んでいるようだ。

雪の中、徹夜で仕上げたという思い出の植え込み(笑)。

駐車場の竹製ガードレール。有機アスファルト舗装もいい感じに馴染んできた。裾の辺りから芝が生え出している。

ツーバイ材で仕切りを埋め込んだ駐車スペース。ここは再生砕石(廃材アスファルト、コンクリート、レンガ等を破砕したリサイクル材)を用いて、それに残りのアスファルト合材とチップを混ぜたものを敷き均した場所。コンクリートやアスファルトとちがい地面があたたかくやわらかい感じがする。しかも水はけがいい。

縁石のきわから樹木の実生が出ている。水脈に入れた枝材からしばしば芽を出し成長してしまうものがあるという。これがそうらしい(!)

周遊を終えて、矢野さんたちはメンテ作業に入る。冬の間の微妙な草刈りメンテ、これがけっこう重要で、これの成否が春先にかなり効いてくるらしい。目標は風通しよくスッキリさせるということ。飛び出しているものは全体のバランスをみて切りそろえる。

季節によって、用途によって、ナイロンコードの質・長さ・設置する穴、などを変えるとよい。もちろんエンジンは全開ではなく対象によって調整しながらやる。ここがチェーンソーとちがうところ。

仕上げにブロアーをかける。ブロアーの技もライセンス講座でしっかり教えてもらった。ブロワーや水やりにも重要な技や意味がある。

この春の芽吹きが楽しみな仙台秀明であった。

レポート:大内正伸(イラストレーター・作家)

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